こんにちは、はじめです。

鍵盤選びの結論は、シンプルです。

ピアノとして続けるつもりなら、「88鍵・ハンマーアクション(重い鍵盤)」の電子ピアノ一択です。

「最初は安いキーボードでいいや」で始めた人の多くが、数ヶ月後に買い替えることになります。僕の周りでも定番の出費パターンです。なぜそうなるのかから説明します。

61鍵キーボードで起きること

1万円前後の61鍵キーボードは、一見入門に最適に見えます。でも2つの問題が起きます。

1. 鍵盤が軽すぎて、指が育たない

本物のピアノの鍵盤には重さがあります。この重さに抗って弾くことで、指の筋力とタッチのコントロールが育ちます。

軽いバネ鍵盤で練習すると、教室のピアノやストリートピアノを弾いたときに音がまともに鳴りません。「家では弾けるのに外では弾けない」という悲しい状態になります。

2. 鍵盤が足りなくなる

61鍵で弾ける曲は意外と早く尽きます。初級のクラシックやポップスのアレンジでも、左右に足りない場面が普通に出てきます。76鍵でもクラシックでは足りないことがあります。

将来の自分の上達を信じるなら、最初から88鍵です。

「ハンマーアクション」だけは妥協しない

電子ピアノのスペックで見るべき最重要項目は、音色の数でもBluetoothでもなく、鍵盤の構造です。

  • ハンマーアクション(グレードハンマー等の表記)→ ◎ 本物に近い重さ
  • セミウェイト → △ 中間。妥協ライン
  • バネ鍵盤(ライトウェイト)→ ✕ ピアノ練習には不向き

低音側が重く高音側が軽い「スケーリング」がある機種だと、さらに本物に近い感触です。

価格帯の目安

2026年現在の相場観です。

5〜8万円:入門の本命ゾーン

ローランドFP-30X、ヤマハP-225、カシオPX-S1100あたりの「ポータブル型」。88鍵ハンマーアクションで、この価格帯なら練習用途に不足はありません。大人の初心者はまずここを見てください。

10〜20万円:長く使う据え置き型

キャビネット付きの据え置き型(ヤマハ CLPシリーズ等)。ペダルが最初から3本付き、タッチも音もワンランク上です。「続ける確信がある」「置き場所がある」ならここ。

中古という選択肢

電子ピアノは中古市場が豊富です。5年落ちの上位機種は、新品の入門機よりいい買い物になることが多い。予算を抑えたい人は視野に入れてください。

買う前にできる無料の試運転

いきなり購入せず、無料でピアノに触れる方法で書いたように、楽器店の試弾やストリートピアノで「重い鍵盤」の感触を確かめてみてください。楽器店では遠慮なく試弾させてもらえます。弾けなくても「重さを確かめたいだけ」と言えばOKです。

集合住宅の人へ

電子ピアノはヘッドホンで無音練習ができます。ただし打鍵音(ゴトゴトいう物理音)は床に響くので、対策は音の問題の記事にまとめました。マンション住まいの人は購入前に一読を。

まとめ

  • 88鍵・ハンマーアクションは妥協しない(唯一の必須条件)
  • 61鍵の安いキーボードは数ヶ月後の買い替えコースになりがち
  • 入門の本命は5〜8万円のポータブル型
  • 中古も優秀な選択肢

楽器は唯一「お金をかける価値がある」場所です。ここをケチると練習そのものの質が下がります。逆に、いい鍵盤は毎日触りたくなる。それだけで習慣化の勝率が上がります。