こんにちは、はじめです。
心構えというと根性論っぽく聞こえますが、逆です。
大人のピアノに必要なのは、頑張る覚悟ではなく「頑張らなくても続く考え方」です。
技術の話は他の記事に譲って、ここでは15年続けるために僕が捨てた思い込みと、代わりに採用した考え方を書きます。精神論に見えて、実はこれが一番実用的な記事かもしれません。
捨てた思い込み①「子どもの頃からやってる人には敵わない」
半分事実で、比べること自体が無意味です。
たしかに、3歳から英才教育を受けた人と同じ土俵には立てません。でも、そもそも競技じゃないんです。あなたのピアノの目的は「あなたが弾きたい曲を弾くこと」であって、誰かに勝つことではない。
僕が採用した考え方はこれです。
比べる相手は「昨日の自分」だけ。
先月弾けなかった小節が今日弾ける。それが全てです。SNSで天才キッズの動画を見て落ち込む時間があったら、1回ハノンを弾いたほうがいい。
捨てた思い込み②「ミスなく弾けて完成」
完璧主義は、大人の練習の最大の敵です。
ノーミスを目指すと、練習が「間違い探し」になります。楽しくない。しかも人間はミスをする生き物なので、永遠に完成しません。
採用した考え方はこうです。
8割で完成。残りは「また会う日」に取っておく。
8割弾けたら次の曲へ。1年後に戻ってくると、不思議と9割弾けます。指も耳も、他の曲で成長しているからです。曲は寝かせて熟成するもの。この発想になってから、レパートリーが一気に増えました。
捨てた思い込み③「大人は上達しない」
「ピアノは大人になったら上達しない」という言説、検索するとたくさん出てきます。
嘘です。上達曲線が子どもと違うだけです。
子どもは体で覚えて直線的に伸びる。大人は頭で理解して、階段状に伸びます。停滞期が続いた後、ある日ガクンと弾けるようになる。この「停滞→急に伸びる」を知らないと、停滞期に「やっぱり大人はダメなんだ」と辞めてしまう。
停滞は、伸びる前の溜めです。15年で何十回も経験したので断言できます。
続けるための実務的な心構え
思い込みを捨てた後に、実際に効いた習慣も書いておきます。
- 「今日はやる気が出ない」を想定内にする:やる気ゼロの日は1分だけ触る。継続の記録が途切れないことが、次の日のやる気を作ります
- 成長の記録を残す:月1回、同じ曲を録画する。3ヶ月分を見比べると、自分の成長に驚きます。これが最強のモチベーション燃料です
- 「今ここ」を楽しむ装置として使う:弾いている間は仕事の悩みを考えられません。上達は目的であると同時に、副産物でもいい
一番大事な心構え
最後に、これだけ持って帰ってください。
ピアノは、辞めなければ必ず弾けるようになります。
才能の差は「到達の速さ」の差でしかなくて、「到達できるかどうか」の差ではありません。1年で弾ける人と3年かかる人がいるだけ。3年かかっても、3年後には弾けているんです。
だから唯一の失敗は、辞めること。そして辞める原因は挫折ではなく、たいてい「なんとなくのフェードアウト」です。それを防ぐ仕組みは毎日15分の記事に書きました。
まとめ
- 比べるのは昨日の自分だけ
- 8割で完成。曲は寝かせて熟成させる
- 大人は階段状に伸びる。停滞は溜め
- 辞めなければ必ず弾ける。仕組みで辞めない工夫を
心構えが整ったら、あとは始めるだけです。最初の一歩の記事でお待ちしています。