こんにちは、はじめです。

教本選びの結論を先に言います。

大人は「大人用に作られた教本」を使ってください。バイエルから始める必要はありません。

僕はバイエルをやっていません。それでもツェルニー40番まで来ました。順路は一つではないんです。

なぜバイエルではないのか

バイエル自体は悪い教材ではありません。ただ、子どもの学習曲線に合わせて設計されたものです。

  • 曲がとにかく退屈(大人の心が動かない)
  • 進度がゆっくりすぎて、忙しい大人には冗長
  • 「弾きたい曲」への距離が遠い

大人の挫折原因の多くは「退屈」です。だったら最初から、大人の感性と理解力に合わせて作られた教本を選ぶべきです。

大人向け定番教本の使い分け

ヤマハ「大人のためのピアノ悠々塾」シリーズ

大人向け教本の定番中の定番。入門編〜中級編まで段階があり、収録曲が大人が知っている曲(クラシック名曲、ポップス、映画音楽)で構成されています。「知ってる曲で基礎を積む」という思想が、そのまま大人の挫折対策になっています。迷ったらまずこれです。

「おとなのためのピアノ教本」(橋本晃一)

こちらも超定番。1〜5巻まであり、音符の読み方から段階的に進みます。理屈の説明が丁寧なので、「なぜそうなるのか」を理解したい大人の脳に合います。独学派に特に人気です。

「大人からはじめるハノンピアノ教本」(ヤマハ)

指のトレーニング用。曲の教本と並行して、1日5分だけ使います。通常のハノンより無理のない設計になっていて、大人の硬くなった指を少しずつほぐしていけます。

バーナム「ピアノテクニック」

「ミニブック」から始まる薄いテクニック本。1曲が数小節と短く、棒人間のイラストがゆるくて心理的負担が軽い。ハノンが苦行に感じる人はこちらでもOKです。

組み合わせの黄金パターン

僕が今から始めるならこうします。

  1. メイン教本:悠々塾 or おとなのためのピアノ教本(1冊だけ)
  2. 指トレ:大人のハノン or バーナム(1日5分)
  3. モチベ用:弾きたい曲の楽譜1曲(選び方はこちら

ポイントはメイン教本を1冊に絞ること。教本を複数並行すると、どれも中途半端になります。

そして「モチベ用の1曲」を必ず持つこと。教本は野菜、弾きたい曲はデザートです。デザートがあるから野菜が食べられます。

教本を最後までやり切るコツ

教本あるあるは「3割やって本棚の肥やし」です。対策は2つ。

  • 1日1ページ進めようとしない。1つの練習曲を数日かけて仕上げるのが正常ペースです
  • 完璧主義を捨てる。8割弾けたら次へ進んでOK。教本は後からいくらでも戻れます

教本は「終わらせる」ものではなく「通過する」ものです。立ち止まりすぎないでください。

教本なしという選択肢

正直に言うと、教本なしでも弾けるようにはなります。僕自身、最初の数年は曲の楽譜だけで進みました。

ただ、後から教本(ツェルニー等)をやり直して思ったのは、基礎を体系的にやった人は伸びの天井が高いということ。曲だけで進むと、弾ける曲と弾けない曲の差が激しくなります。急がば回れは、ピアノでは本当でした。

まとめ

  • バイエル不要。大人用教本(悠々塾/おとなのためのピアノ教本)から始める
  • メイン1冊+指トレ5分+弾きたい曲1曲の三点セット
  • 8割で次へ進む。教本は通過するもの

Amazonや楽器店で中身を試し読みして、「これなら続けられそう」と感じたものが、あなたにとっての正解です。